2005年5月名古屋名鉄百貨店10F美術画廊

大和谷克己木工展

今回は木の素材を活かした簡素な仕事をというコンセプトで複雑な技巧やデザインを避けて作りました。ただ、個展ということで見栄えのする物を作ったので一般の家庭には少しサイズが大きすぎる物もありましたが個展という性格上見栄えのするものか無くてはいけないのでしかた無い事ではありまた。しかし、おかげさまで来場して頂いた方々に木の素材の持つ美しさとそれを活かした仕事を理解して頂きありがたく思っております。

ありがとうございました。


クラロウォルナットサイドテーブルと欅壷、壁にはForestCraftsの象嵌の看板
ひきだしの工作には英国でも王室などの仕事に使われる最高の伝統技法で仕上げました。
100枚の板から数枚しか取れない板を使って作ったサイドテーブルでご覧になった方のほとんどがその美しさに感動していました。
曲栗ベンチ

笠木は曲がり材から切り出してあります。

テーブルトップは人間国宝黒田辰秋の所有していた材で、何かを作くれとの事でテーブルにしてみました。
曲栗の飾り棚
右は和の技法の参考のために展示した水組です。

4枚組みの中のそれぞれの捻り組み継ぎが水という字に見えることから水組みと云います。江戸時代には洒落やまじないで火を治める意味で長火鉢の角に使われていました。

曲栗テーブル

基本的にはベンチと組みで作りました。

このような小物にも人気があるのだと教えて頂いた。特にブラジリアンチューリップウッドのような珍しく面白い木質(きあじ)の物に人気があった。
コンピューターデスク

天板はクラロウォルナット、脚はブラックウォルナットの縮み材

赤樫スツール