European tools

ヨーロピアンツーール

 以下に私が仕事に使用している西洋の道具の一部を紹介します。

 ここに紹介した物はほとんど古い物ですが、昔の物の方が性能も仕上げも良いので今でも英国では古い道具を買って使う事が多い。

 西洋の道具は日本の道具とはその使い方や目的が違います。正しい使用法やその目的を知らなければ、その道具について語る事は出来ません。ただの思い込みで、色々語る人がいることは実に残念です。

 私達、日本人は一般的に鉋の台は木で出来ているものと思っていますが、世界最古の鉋はローマ時代の、鉄の下端に木の胴の鉋であることを知っている人は少ないと思います。鉄の鉋も木の鉋も共に長所と短所があります。これは鉋だけではなく、他の道具についても同じです。

 多くの日本人が誤解していることに、日本の刃物だけが柔らかい鋼(地金)に硬い鋼を貼り合わせて造っていると云う事がありますが、イギリスの刃物も昔は軟らかい鋼に硬い刃金を付けていました。主に昔は良質の鋼が貴重だったからですが、刃物が薄いほど、地金が硬いほど歪を直す事が難しく、高度な技術が必要である。現在道具鍛冶では鍛接に薬を使いますが明治になって洋鉄が入って来るまでは鍛接に薬は使わなかったので、そのままでは洋鋼を鍛接できなかったので、イギリス人に教わったのだと思われる。鍛冶屋言葉に英語の変化したものがあるのがその証明かもしれない。

残念ながら、イギリスでは今はもう昔の技術は消えてしまっています。

 イギリスは乾燥しているから鉄の道具でも錆びにくいから大丈夫、などといい加減なことを何処かに書いてあるのを見た事がありますが、霧の都ロンドンと云われるようにイギリスが特に乾燥しているわけではありません。一般的に梅雨時を除けば大阪や東京より湿度は高い。

私の住んでいた所も実に霧の発生が多く、道具が錆びる事は同じです。問題はその扱い方や保管の方法です。本来職人は色々な方法を先輩の職人から学びます。何も学ばなかった人が、ただの思いつきでこのような事を書くのでしょうが、今このような人があまりにも多く、そして、それを信じている人が大勢いる事が非常に残念です。


ベンチプレイン

Bench plane

最も一般的な鉋でサイドをまるくしてあり、少し抵抗を少なくしてある。通称棺おけ型。

西洋の鉋は一般に堅い広葉樹や杢のある木を削るために、刃の角度を立ててある。

鉋刃の上に刃の出や角度を調整するためのアジャスターが見える。これが,ノリス社の特許で、これと全て手作りの仕事の美しさで最高の鉋と云われているが、値段も最高だったのと、長持ちしすぎて会社は潰れてしまいました。古い刃は日本の刃物と同じく、柔らかい刃がねに硬い刃がねが貼り合わせてある。これは、非常に高度な技術であるが、今は消えてしまった。あまりにコストがかかるので、新しいのもは総鋼である。

ベンチプレイン2

Bench plane

サイドが平行で横に倒して直角を削れるようになっている。

Jointer plane

ジョインター プレイン

はぎ合わせ部など真っ直ぐな削り面が必要な時に使用する。鉋は正確に削る為にはある程度の重さが必要であるが、これは少し重すぎるように思うが、重さで安定させて削る。

リーベイト プレイン

Rebate Plane

段欠き部を削るための鉋で、刃口の間隔を調整出来るようになっている。

ショルダー プレイン

Shoulder plane

仕口の胴付部を削るための鉋で、木口を削るために刃が斜めになっている。刃が直角のものは、リーベイトプレインである。この鉋は100年ぐらい前のもので、まだまだ十分使用に耐えます。これが英国の道具の素晴らしいところです。

コンパス プレイン

Compass plane

曲面を削るために、下端が調整できる用になっている。現在市販のものは重すぎて使いずらいので、古い物は貴重である。

ボードプレイン

Board plane

木口を直角、45度または任意の角度に削るためのもので、非常に重宝する道具である。

コンビネイション プレイン

Combination plane (Prototype)

色々な溝やモールディングを刃を変えて削る事が出来る鉋のプロトタイプ。

これ自体が一つの芸術品に見える、美しい道具である。

一般に市販されている、コンビネイションプレインのセット。
鑿と木槌

Paring chisels and a mallet

一般に西洋では鑿を叩くのに木槌を使う。金槌を使って叩くノミもあるが一般的ではない。日本でも古くは木槌を使っていた事もある。今でも木彫などは木槌を使う。

木槌を使うか金槌を使うかは一長一短がある。


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